エリック・カールの絵本「はらぺこあおむし」は、息子が0歳の頃から3歳になった今も読んでいます。
なぜこんなに「はらぺこあおむし」は子どもの食いつきが良いのか。
はらぺこあおむしの日本語/英語両方を読んでみて、考えてみました。
はらぺこあおむし(日本語/英語)は何歳からでも楽しめる
果物、食べ物、「おひさま」「おつきさま」「はっぱ」「ちょうちょ」など、幼児期に身につけておきたい身近なことばが散りばめられています。3歳以降は数字や曜日、あおむしの成長過程を学ぶことが出来ます。
はらぺこあおむしのの絵本の対象年齢は4歳からとありますが、
わが家では0歳から読み聞かせで読んでおり、各年齢で楽しんでくれました。
息子の通う保育園では、2歳児クラスで読まれていました。
息子が赤ちゃんの頃は、まず鮮やかな色彩に目がとまりました。
そして小さな穴に指を突っ込んで遊んでいました。
1,2歳頃になると「apple!」「strawberries‼」と、知っているものを指さして楽しみました。(はじめは英語で覚えていました)
3歳になると「アイスクリーム」「ソーセージ」「カップケーキ」など美味しい食べ物を覚えていきます。
そして、「あおむしはさなぎになってちょうちょになるんだよ」とあおむしの成長についても教えてくれました。
息子の通う保育園ではちょうちょを飼っており、卵からあおむしになり、はっぱを食べてふとっちょになり、さなぎになってちょうちょになる過程を見れたのも、良かったです。
対象年齢は4歳からとありますが、何歳からでも楽しめる絵本です。
はらぺこあおむしの英語版で学べること
↑はらぺこあおむしのYouTubeはたくさんありますが、エリック・カールご本人の読み聞かせが私は一番落ち着きます。
英語が苦手な私でも、辛うじて読むことが出来ました。それでも、初めて知る表現や単語も出てきて、初心者には程よい英語の教科書でした。
「たべる」という表現
日本語訳は『かようび、なしを ふたつ たべました。』
日本語訳は「食べた」なので、“ate”だけで良いかと思いきや、“ate through”なんですね。
調べてみると、“eat through”は「浸食する/食べ抜く/(外注が物に)食い込む、穴をあける」の意味がありました。
絵本に穴が開いているので、“ate through”でも何となく食べ抜く/穴をあけるイメージが伝わります。
たべものの数え方が分かる
“one~” “one piece of~” “one slice of~”と、食べものの数え方を覚えることができます。
ここで、知ったのが、“pickles”(ピクルス)は複数形なのですね!単数だと“pickle”なのですね!
はらぺこあおむしで英語の翻訳の深さが分かる
わが家は始め日本語版の絵本を持っていましたが、後から英語版も購入しました。
英語版を読んでみて、日本語版の絵本が幼児向けだからか、とても柔らかい印象に訳してくれていると感じました。
例えば、
おなかが空いたので、りんごを食べて…、なしを食べて…まだおなかが空いていることを表現する際、
英語では、『But he was still hungry.』が繰り返されているだけです。
しかし、日本語では、
「But」をそのまま訳すよりも、「まだ」「やっぱり」と表現を変えて訳すことで、どんなに食べてもはらぺこな様子が伝わります。
言い回しも柔らかい印象で、表現も豊かに感じました。
ここでは初めて知る単語も出てきました!
「stomachache(直訳:腹痛)」です。
あおむしが泣いちゃうんですね…
息子にも、「おやつばかり食べていると、お腹痛くなって泣いちゃうよ」と教えてあげられます。
何より、幼児期は擬人化することが多くないですか?
息子はよく自分の身体を使って、物事を表現しています。
(頭の上を指して)パトカー、ここが光ってた!
擬人化して子どもが絵本に入りやすいように、表現が工夫されています。
最後に、
タイトルの“The very hungry caterpillar”を「おなかの空いたあおむし」ではなく、「はらぺこあおむし」と訳していること、
“a little egg”を「小さなたまご」ではなく、「ちっちゃなたまご」と訳したり、
「月」を「おつきさま」、「太陽」を「おひさま」と訳すなど、
幼児向けなためか、表現がとても柔らかいです。
はらぺこあおむしの英語の絵本
「はらぺこあおむし」は、私レベルでも英語で読める絵本でした。
はらぺこあおむしは、英語版(原作)と日本語版と両方手に入りますが、英語と日本語と両方載っている絵本もあります。
英語の絵本に抵抗のある人は、こちらの絵本なら気軽に読むことが出来ます。
英語版と日本語版と2冊買ったけど、この絵本を買えば良かった…
英語版が良い!という人は、こちらがおすすめです。
ハードブックなので、赤ちゃんや小さい子が読んでも破れないので安心です。
最後に
鮮やかな色彩、しかけ絵本、覚えたいことば、擬人化された物語、あおむしの成長過程など、小さい子どもが食いつく/子どもに教えたい要素が満載の絵本です。
日本語版だけでももちろん素敵な絵本ですし、英語版を読んでみても、英語を学べて長く楽しめる絵本です。
おうちに英語の絵本が少ない方は、はらぺこあおむしを揃えてみてはいかがでしょう。
読み聞かせの発音が気になる方は、YouTubeにも読み聞かせがたくさんあるので、心配ないですよ。
子どもには、これからも良書をたくさん読ませてあげたいですね。
そしてわが家も、アゲハ蝶を幼虫から育ててみました。成長過程をはらぺこあおむしの物語と沿って観察しました。
身近にある昆虫を題材としているのも、嬉しいですね。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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